掴みたいならさっさと離せばいい.
2021.2.16
僕がHONDAの営業マン時代の話です。
全国3000店舗あるHONDAディーラーで
毎年一度全社大会があります。
各店舗で抱えた問題点や課題を
みんなで出し合い解決策を講じて
パワーポイントにまとめて結果発表する
セルフコンサルティングのプレゼン大会です。
2009年から2012年まで4年連続出場しました。
プレゼンデーターが花形でPC操作が補佐役。
僕はずっと一位になりたくて努力しました。
自分の地位や名誉の為に。
3年連続全国2位だったんですね。
2位も十分な結果かもしれませんが
1位と2位では雲泥の差です。
ずっと花形のプレゼンテーターをやってましたが
最後の出場と決めた4年目、
勝っても負けても最後になるから来年以降も僕の意思を継いで欲しく、
常勝チームでしたから、後世にこの文化を残したい。
それが会社に対する恩返しかなと思い
プレゼンを後輩に譲り
僕は資料作りとパワーポイントの操作をする補佐を務めました。
その最後の年に悲願の全国1位となりました。
地位や名誉のために自分が!自分が!という我を手放し
自分が何とかしなければならない!
という身勝手な責任感の背負い込みを
手放した時に一番欲しいものを掴んだのです。
握りしめてるから掴めない。
掴みたいならさっさと離せばいい。
このプレゼン大会で1位になったことより
遥かに価値ある教訓を得る体験でした。