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何故「かざひの文庫」という小さな出版社から出版したかったのか?(出版業界の裏側)

何故「かざひの文庫」という小さな出版社から出版したかったのか?(出版業界の裏側)

2019.6.20

 

 

 

 

 

こんにちは。了戒翔太です。

 

 

今日はちょっと暑苦しいコラムを書きたいと思ってます。

 

タイトルにある通り

 

何故「かざひの文庫」という小さな出版社から出版したかったのか?(出版業界の裏側)

 

 

について綴りたいと思います。

 

まず大前提に出版は、大きな出版社から出せればいいってものではありません。

 

一番大切なことは「どの編集者と作ったか?」が大切だと思います。

 

 

僕は約6年前に書籍のPRの専門家として出版業に参入して多くの出版社、

編集者の方々と交流していく中で、

有名だからいいとか大手だからいいとか然程関係はなく、

 

 

結局、最後は「人」であり、

 

どういった考え方の編集者と一緒に本を創るか?が

 

一番大切なことだと目の当たりにしました。

 

 

もちろん大手の出版社さんを否定しているものではありません。

 

大手でも中小でも、

 

クリエイターとしてのかけらもないゲスな編集者がいるのも事実ですし、

 

愛を持って一冊一冊に魂を込めて原稿に向き合う編集者もいます。

 

 

ただ、パブリックイメージとして

 

「大手だから良い、中小零細は弱い」みたいなイメージがあるようで。

 

(一般企業はそうかもですが出版業界が特異でして)

 

 

色々な方に、

 

 

「了戒さんだったらもっと大手で出せたのでは?」

 

 

という声もいただいたのですが、

 

業界を知らない方の為に、

業界の裏話しと今回どうしても

「かざひの文庫」の磐崎さんの会社から

出版したかったことについて触れていきます。

 

 

他社の出版社様から数年前からチラホラと

「出版しませんか?」とオファーをいただき、

決まりかけた話しもありましたが、

 

 

やはり自分が出版するなら?という視点で考えたときに色々迷ったんですよね。

 

 

僕自身は何かの専門家でもないですし、

一応出版プロデューサーではありますが、

僕より有名で実績ある方は数多存在するから

その土俵で戦っても難しいし、そもそも「その土俵の人」だと、

イメージが定着されてしまうのは僕としてはリスクだったわけですね。

(何か1つを極めた専門家ではなく複数の仕事をこなす
スラッシャーという価値でブランド化したかったから)

 

 

そして僕は独自開発のメソッドを持っているわけではないので、

本の企画としてはちょっと作りづらいんですよね。

(差別化しずらいというか世間は新しい方法を求めているから、
そのニーズに答えられる全く新しい方法論を持っているわけではないので)

 

 

ですから今、自己啓発やスピ系で売れている実用書を

 

何冊も書いていくタイプじゃないと客観視してました。

 

出せても1冊、ないしは2冊くらいかなと思ってましたから

 

たくさん出せないならば納得いく形の本がいいなと

 

 

どうせなら出版社の言いなりではなく、

 

 

「自分が出したい世界観」で出版したいと思ってました。

 

 

 

ただ、出版社は1冊の本を創るのに

 

200万円から300万円ほどの費用を掛けて制作します。

 

 

出版社が著者に投資をしているようなものです。

 

 

それを1冊、1500円前後の金額で書店に流通させて、

書店のみならず書店と出版社との間にある

「取次」という本の問屋さんのような団体に

利益を持っていかれて結局、

 

 

1冊の本の利益は自社に入ってくるときは半分近くになります。

 

ようするに出版社は相当な回収リスクがあるんです。

 

 

商売だから当然ですが「売れてくれないと」困るんです。

 

ですから基本的に売れるかどうかもわからない

新人著者はリスクでしかないので

著者のやりたいようにはしてもらえませんし、

前述したように、「自分が出したい世界観」

 

なんて生意気なこと言っていたら、

じゃあいいですと、断られてしまいこともあります。

 

 

ここで少し話が逸れるのですが、

ただ業界の全体像をお話しておかないと

 

僕が何故「かざひの文庫」のような1人でやっている

小さな出版社で刊行したかったが

伝わらないので業界の全体像をお伝えします。

 

出版社側も「売れる著者を探したい」ので、

ブログランキング上位でファンが多い方、

多くの人を集めることのできる集客力のある方、

インスタやTwitterなどで人気のインフルエンサーなど

 

 

『出版したら、ある程度冊数が見込めるだろう」という視点で

既に出来上がっている著者候補に出版オファーがたくさん集まります。

 

(因み出版社からのオファーは嬉しいものです。
仕方ないですが短期間に集中して何冊も出版すると
読者から飽きられて著者生命を短くし兼ねませんから気を付けて下さい)

 

 

先ほどお伝えしたように出版社は著者に投資をしているので

 

リスクがあるので、これも仕方のないことなのかもしれませんが、

 

 

本来、編集者さんはクリエイターですから有名、無名問わず

 

 

「面白い企画」かどうか「多くの人が潜在的に求めている」

 

どうかなどを判断軸にするべきと僕は思ってます。

 

 

本来的ではないということだけは確かで、

これが「良いか悪いか」のジャッジはしません。

 

※大前提で「面白い企画」だから「多くの人が潜在的に求めている」から
今既に売れているしファンもいるのかもしれませんがね!

 

 

 

例えば「売れるか売れないか」という視点で考えたとき、

 

大手の場合は、編集者も多いから

同じ月に同じ出版社から新刊がたくさん出ます。

 

すべての本に対して同じ熱量で出版社は

広告をかけたり宣伝できるわけじゃありません。

 

 

ですから社内の中で競合が増えます。

 

「初動」が良い本のみ、優遇されます。

 

 

となると、売れている本は更に売り伸ばすに追加で広告が入ったりします。

 

売れてないと、、、正直、放って置かれたりします(;^_^A

 

 

もう一方「いい本を創れるか創れないか」という視点で考えたとき、

(いい本の定義はそれぞれ違うので、ここでは割愛します。
どれだけその本に編集者が向き合えるかという視点のみで解説します)

 

近年、言わずもがなですが

 

出版不況ということで1冊で得られる出版社の利益も少なくなっています。

 

今まで以上に利益を捻出するために

 

ベストセラーをたくさん出せばいいのでしょうけど、

 

 

そもそも活字離れをしている人が増えていて

不況に比例してベストセラーも数が減ります。

 

 

となると、制作コストをなるべくかけずに

利益を増やすために「出版点数」を増やさないとなりません。

 

 

現在、年間7万~8万冊の新刊が世へ出ていると言われています。

 

 

点数を増やすとなると、

どうしても物理的に1冊1冊に対して編集者は時間をかけて作ることができません。

 

 

1カ月に3冊も制作しないとならない編集者もいます。

 

中には原稿に目を通さないでディレクションのみする編集者もいるほどです。

 

 

あ、決してその編集者を否定はしていません。

 

会社員ですから所属している会社の方針に従わないとならないから

会社側がそういう環境を創ってしまっていることが悪いと思います。

 

そうなると本に対する熱意が薄くなります→

 

結果的に売れない本が増えます→

 

利益が出ないから、もっと点数を増やさないといけません→

 

増やし過ぎて1冊に対して熱量が掛けれなくて売れません→

 

という負のスパイラルが生じてます。

 

一方で初動が出たりたくさん売れていれば

 

資本力のある大手だとチャンスも比例して大きくなります。

 

社内で大切にされますし営業会議でも

 

「この本売れているから、営業強化本として売り伸ばしましょう!」

 

 

盛り上がるわけです。

 

 

逆もしかりで、売れないと見捨てられてしまうこともあります。

 

中小零細だとそもそも取次や書店に対する

信頼や営業力も大手に比べて低かったりすることもありますし、

 

書店にイニシャルで納品されてもちゃんと

置いてもらえなかったりするケースもあります。

 

そもそもの初版の数が違うので資本力で大手の出版社より劣ることもあります。

ただ、中小零細やかざひの文庫のような1人出版社は

小回りが利くし融通が効きます。

 

 

つまり大手だから、有名だから「良い」とも限らないし、

売れるとも限らないし

中小零細だから、ダメというわけではないんですよね。

 

それぞれメリットデメリットがあります。

 

 

 

ここでやや話が長くなったので上記したポイントをおさらいします。

 

 

・僕は自分らしい世界観を際立たせた本が作りたかった

 

・出版社はリスクがあるから売れる企画や既に売れている本に寄せる

 

・点数を増やすために1冊に対してエネルギーが薄くなる

 

・薄いから結果売れなくてまた点数を増やす

 

・売れないから、ファンがたくさんいる著者に集中する

 

・リスク回避でなるべく制作コストも掛けずに作る

 

 

そんなことを考えていたら、

 

今朝「かざひの文庫」編集長で社長の磐崎さんがこんな投稿をしていました。

 

 

 

こういったディテールへのこだわりの

連続の積み重ねが世界観を形成するものだと感じます。

 

ほんとにありがたい限りです。

 

でもこれって、大手出版社さんでは

決してここまでしてもらえなかったんじゃないかなと思います。

 

 

大手出版社のが資本があるから

豪華に創ってくれるんじゃないか?と思われがちですが

前述したように決してそういうケースばかりではありません。

 

今時、ここまでお金かけて作る本も珍しいものです。

小さな会社ですべて磐崎さんの裁量で全て決められますし

僕をしっかり理解してくれている方なので、世界観の共有が成されているので

 

了戒ならこっちの紙質だろうとこだわってくれました。

 

 

その他にも

 

 

本のカバーを剥いた状態の「表紙」ですが

わざわざPP加工を施しています。写真じゃわかりにくいですが。

手触りがつるつるしていて、お金をこんなところにかける編集者他に居ませんw

 

オールカラーで写真も一枚一枚、

フォトグラファー本間寛さんから購入して使用してくださいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見返し部分を表紙に張り付けて、

 

中は破けないようになっていますが袋とじ感覚で

表紙中には「僕のサイン」ですから

すべてがサイン本になっている仕様です。

 

裏表紙中には、ドイツの詩人「サミエル・ウルマン」の

好きな詩を入れさせていただきました。

 

 

 

江戸っ子は人様に見せるような部分ではない

襦袢にこそ派手な柄を入れていたように粋な本になりました。

 

 

「魅せないオシャレ」が

なんとも日本的でそんな美感覚が好き。

 

もちろん各出版社様、

それぞれいいところありますし

 

素晴らしい編集者の方々ばかります。

 

少なくても僕が出会ったことのある方は

 

皆さん素晴らしい方ばかりです。

 

でも僕の場合、他の出版社から刊行していたとしたら、

 

ここまで豪華に創ってはもらえませんでした。

 

 

これも前述したように基本処女作は

著者のやりたいようにはしてもらえませんから。

 

 

でも実現したのは、

 

かざひの文庫の磐崎さんだからだったんですね。

 

 

↑何故か靖国神社参拝のツーショットしかなかったww

 

僕は約5年前から磐崎さんとは飲み友達で
今まで一度もお仕事はしたことなかったですが、

酒というツールを用いて(笑)

 

信頼関係をこれまで築いてこれたのかなと思います。

 

一般読者に伝わらない部分や実益に繋がらない部分にもこだわって

予算を掛けて作るやり方は大手以外、他の出版社では難しいかと思います。

 

売れるかどうかわからない新人著者にも関わらず僕のアイデアも

すべて採用していただき実現可能まで導いていただきました。

 

磐崎さんの裁量で全て決定できるし、零細企業だから小回りが利く、

そして価値観や世界観の共有が既に完結しているので成せる業です。

 

 

そして一冊に対してしっかり向き合って創ってくださる姿勢は

編集者の鏡的な存在だと思ってます。

 

かざひの文庫さんは社長であり編集長の磐崎さんが一人で経営しているので

すべての判断が磐崎さんのみ。

 

社内の上司や営業の顔色を伺わずとも成立します。

 

現に僕はたくさんの中小零細から

大手出版社様と取引きさせていただいてますので、

 

述べ50名くらいの編集者さんと今までやり取りをさせていただきましたが、

 

 

その中でやはり感じたこと、

 

そして今回自分の出版で確信したことは

 

 

「本」の良し悪しは、出版社の大きさや知名度ではなく、

 

その本を担当する「編集者」で決まり、

 

更に言うならば「編集者」がかけた熱量で決まると思いました。

 

出版社がどうとか、あまり関係ないのです。

 

今回の拙著は、どうしてもかざひの文庫の編集長磐崎さん、

そしてこちらも古くから大変お世話になっている編集協力で

携わっていただた江藤ちふみさんじゃないと、

 

この本は作れませんでした。

 

 

江藤さんに僕のとっちらかった原稿を整理していただき、

 

質の良い質問を繰り返しいただき、

 

今作の原稿を絞り出すことができました。

 

 

 

本間寛さんという超一流フォトグラファーの

写真を大胆且つ余すことなく使用できたのも、

磐崎さんがもともとランダムハウス時代に

本間寛さんの写真集を作っていたからというご縁ですし、

磐崎さんの信頼するデザイナーの藤崎さんじゃないと、

自由でクリエイティブな組版と常識破りな

デザインも完成しませんでした。

 

今回すべての方のプロの技が神懸かり的に本の趣旨とピタリとシンクロしました。

 

 

 

先日、上野でそんな制作チーム一同全員で集まって会合でした。

 

それはそれは楽しい会合でしたが

楽しすぎて写真を撮り忘れたので(笑)

唯一撮った写真を載せます。

 

 

 

 

これが果たして「売れる本」かはわかりませんが

(いや絶対に売りたいけどね)

 

間違いなく「いい本」であることは

 

手にした誰もが思う一冊に仕上がったと思ってます。

 

 

ホントに世界観キレッキレな本に仕上がりました。

 

じこだれは、僕の魂です。

 

この本を必要としている方に届けるための努力を惜しみません。

 

 

皆さん引き続き応援よろしくお願いします。

 

※シェア大歓迎です(^^♪

 

 

P・S

 

こんな仕掛けもしております(^^♪

 

いつか子ども達が気付いてくれた嬉しいな。

 

 

 

 

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(了戒翔太著/かざひの文庫)

 

 

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最後までお読みいただき

ありがとうございました。

 

 

了戒翔太