曇ったフィルターを外す
ある人の、たった一つの言動を見て、 「良い人・悪い人」と勝手に判断する。 自分の過去を断片的に見て、 「私はできない人間だ」と決めつける。 本やネットやテレビの一部の情報を 見ただけで、「あれは面白い」とか 「あれは大したことない」と評価する。 他人の言葉尻が気になり つい感情的になってしまい 本当に大切なことを見失ってしまう。
こうゆうのは、世の中で起きているものを 断片的に受け取り過ぎですよね。
こうゆう方が最近、特に多い気がします。
断片的に受け取り過ぎると、 テレビなどでの編集や過剰演出、 NEWSのコメンテーターの偏った意見に すぐに影響を受けてしまう。 それだけでなく、 視聴者は断片的な衝撃を受け取れないと すぐにテレビから離れてしまうから・・・ ということで テレビ局は、ますます断片的で 衝撃的または過激な番組を作り 情報を操作したりしますよね。
この現象というのは、 わかりやすい『濃い味の食べ物』ばかり 食べてしまうことと同じだと思います。 薄いけど、ダシがきいていて、深く濃厚な味。 これがわからなくなってしまう。 断片的に見れば見るほど、 わかりやすくて『濃い味』のものしか 人生を味得なくなってしまう。 断片的にわかりにくいものは、 つまらない訳ではなくて 衝撃がないものは、 大したことないものでもないと思います。
人間の認識は不完全だし、 誤解だって多いし、理解不足の ことだって多いですよね。 だって人間だもの。 でも、多くの人はそのことを忘れ、 ある断片の一面だけを見て、 人を評価し、世の中を取捨選択し、 自分の都合のよい解釈で物事を判断する。 そういった解釈が間違った認識や知識を生んだり 人間関係に問題を抱えてしまう 原因だったりすると思いませんか。 もっと自分の人生を素晴らしいものにしていくには 断片的に世の中を見るのではなく、 あらゆる角度から「立体的」に見た方が 良いんじゃないかなと思います。
過去だけでなく、現在。 現在だけでなく、未来の可能性。 その人の見た目の言動だけでなく、 その人の、そう思うに至った動機、 思想、生き方、生活リズム・・・。 全てを見て、固定観念を外すことで、 私たちは、ようやく曇らない目で 物事を判断できると思います。 そうすればもっと自分を、社会を。 また、日本を愛すことができる。 断片的な物ごとの見方から、 総合的・立体的な見方ができるように これからも日々、様々な体験を通して自分自身を探求していきます。